同居する祖父(76)の首を絞めて殺そうとしたとして、桐生署は26日、殺人未遂の疑いで、みどり市の中学3年の女子生徒(14)を緊急逮捕した。祖父は病院で死亡が確認され、同署は容疑を殺人に切り替えて詳しい動機などを調べている。
同署によると、少女は同日午後2時50分ごろ、同市の自宅で祖父の首をコードのようなひもで絞めて殺害しようとした疑い。少女は容疑を認め、「祖父から生活態度でよく注意され、日ごろから仲が悪かった。ラジオのコードで首を絞めて殺そうと思った」と供述しているという。
少女は同3時10分ごろ、同署に「人を殺しました」と通報し、駆けつけた署員が部屋で首にひもが巻かれて意識のない状態で倒れている祖父を見つけた。
少女は祖父のほか、祖母、伯父、母親、弟と6人暮らしで、事件当時は祖母も自宅にいた。
同署には昨年夏から秋にかけて、少女や母親から祖父との口論などのトラブルで数回相談があり、その都度対応したという。
同市教委は事件を受け、「非常に驚いている。このようなことが起きてしまい残念だ。学校や保護者、同じ学校に通う生徒へのケアなどの対応を検討したい」とコメントした。
また、少女が通う学校長は「一生懸命に明るく学校生活を送っていただけに、ただただ驚いている」とし、「本人から家庭内の問題で相談を受けたことはない」という。27日午後に緊急の保護者会を開催するほか、生徒には登校日に話をする方針だ。
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