「有鄰館アートビエンナーレ展」(有鄰館運営委員会・市教委主催、同展実行委員会主管)が10月1日から、桐生市本町二丁目の有鄰館で始まる。30日まで。今回から「有鄰館芸術祭」の名称を変更。第11回の今年は「現代芸術」をテーマに、平面から立体まで、国内外30人の作家が手掛けた多彩な作品を展示する。日本ベルギー友好150周年記念事業として、ベルギー現代版画界の第一人者たちの作品も展示されるなど、興味深い内容だ。
2年に1度、有鄰館演劇祭と交互に開催される芸術祭。11回目の今回は、過去10回の展示を見直し、蔵で開催することの意味や現代芸術が持つ感覚に改めて焦点を当てる。
桐生になじみ深い作家たちの作品に加え、福井大学准教授で版画作家の湊七雄さんをはじめ、清野耕一さん、大手仁さん、大山恵美子さんらの版画作品に注目。日本との外交関係150周年を記念し、湊さんが版画を学んだベルギーからリンダ・ビンクさんやイングリット・レデントさん、マーニックス・エバレールトさんら、現代ベルギー版画を代表する作家の作品が集まる。
有鄰館のほか、サテライト会場としてギャラリー男蔵や自音寺、御ちゃわん屋、パンセギャラリー、ギャラリーROUTE66、わたらせ自然館でも個展が開かれる。
また、作品案内を求める声を受け、今回は作品や作家を紹介したパンフレットを製作し、有料で販売することにしている。10月2、9、16、23日には粘土・版画の芸術ワークショップやジャズコンサートなども開かれる。
有鄰館の開館時間は午前10時~午後5時で入場無料。月・火曜休館(10日は開館)。1日午後4時からはオープニングレセプションも行う。
有鄰館およびサテライト会場の展示内容や展示期間、ワークショップの内容などはチラシを参照。問い合わせは有鄰館(電・ファクス0277・46・4144)まで。
有鄰館では、会場で展示作品の監視や受け付け・案内などに携わるボランティアスタッフを募集している。
活動の趣旨に賛同する16歳以上の男女が対象(18歳以下は保護者の同意が必要)で、期間中いずれの日についても、午前10時~午後5時のうち3時間以上活動できる人。
活動場所は有鄰館。日当・食事などの支給はないが、同展のパンフレットが贈られる。活動時間が4時間を超える場合、軽食が用意される予定。
希望者は所定の申込用紙に氏名、年齢、住所、連絡先、活動可能な日付と時間を記入し、有鄰館事務所まで申し込む。締め切りは26日。
申し込み、問い合わせは有鄰館まで。
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