群馬大学理工学部キャンパスを主会場として、11月6日に催される「第11回クラシックカーフェスティバルin桐生」(実行委員会主催、桐生タイムス社など共催)に日産自動車が初出展する。名車「GT―R」「フェアレディZ」の源流となる2台が特別展示される。
同フェスティバルにはこれまで、トヨタ自動車を皮切りに、ホンダ、富士重工業が車両出展に協力している。日本を代表する自動車メーカーの一つである日産からも出展を仰ぎたいと、実行委員らが座間事業所内の展示施設「日産ヘリテージコレクション」を訪ねて要請し、実現した。
今回出展されるのは「ニッサンR380」と「フェアレディSPL213」。レーシングカーの前者は7種の国際記録を当時樹立し、この車に用いられた技術が後の「スカイライン2000GT―R」に生かされ、現在まで続く「GT―R」誕生のきっかけとなった。後者は日本初のスポーツカー「ダットサンスポーツ」の後継車種として、初めて「フェアレディ」の名を冠した北米への輸出専用車。「Z」の“祖先”にあたる。
前原勝良実行委員長は「日産は日本で初めて車をつくった会社であり、戦後もいち早く市民のためのマイカーをつくった。スポーツタイプの背の低い車は当時としては珍しかった。ぜひ見ていただきたい」と話している。
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