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はねたき広場、来春完成へ今月着工、みどり市

 みどり市大間々町の渡良瀬川・高津戸峡そばにある通称「はねたき広場」の整備が近く本格化する。各種イベントに使われている市有地に加え、北側に隣接する私有地(旧資材置き場)を市が取得して一体的に整備するもの。ステージになるウッドデッキを常設した芝生の空間を中心に、ベンチや休憩スペースを配した多目的広場にするほか、災害時の広域避難場所や仮設住宅予定地など防災拠点の役割ももたせる計画。10月中の着工、来年3月の完成をめざす。

 ながめ公園や大間々神明宮に隣接する同広場は、旧大間々町時代から毎年秋の「わたらせ渓谷工芸まつり」や商工会のイベントなどの会場に利用されており、旧資材置き場を含めた一体的な整備を望む声が出ていた。

 市は2014年、県のまちづくり指針「ぐんままちづくりビジョン」のモデル地区指定を受け、その具体的な計画となる「みどり市アクションプログラム」を策定。笠懸町の駅前整備と並行して、大間々町の観光拠点整備を計画した。

 同プログラム中の「大間々観光地区都市再生整備計画」の一環として同広場を整備する。国の社会資本整備総合交付金事業に採択され、県と協調して事業化する。15年度予算に旧資材置き場約3000平方メートルの購入費9500万円を計上。これを今年度に全額繰り越した上で、地権者に税制優遇措置がある土地収用法を適用し、近く用地を取得する。

 全体の整備面積は約7000平方メートル。既存の広場(市有地)を69台分の駐車場にし、北側に楕円(だえん)形の芝生広場を整備する。イベント時にステージとして利用できる約50平方メートルのウッドデッキを常設し、周囲には園路やベンチ、あずまや、植栽などを配置する。

 トイレは、防災機能を持たせた施設として17年度に整備することを検討している。

 今年度当初予算で工事費9072万円を計上しており、総事業費は同交付金を含め1億8572万円。10月中に工事の入札を行い、来年3月の完成を見込む。市都市計画課は「完成後は広場として供用開始した上で、4月以降に何らかの式典を開く予定」としている。
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